富士フイルムホールディングス

CSR活動報告│新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への取り組み

新型コロナウイルス感染症の治療を目指して

治療薬として期待される抗インフルエンザウイルス薬「アビガン®錠」

富士フイルム富山化学が開発した「アビガン®錠」*1(一般名:ファビピラビル)(以下「アビガン」)は、既に日本では抗インフルエンザウイルス薬として製造販売承認を取得している薬剤で、ウイルスのRNAポリメラーゼを選択的に阻害することでウイルスの増殖を防ぐというメカニズムを有していることから、インフルエンザウイルスと同種のRNAウイルスである新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)に対しても効果が期待されていました。こうしたことから、2020年3月、非重篤な肺炎を有するCOVID-19患者を対象に「アビガン」の国内臨床第III相試験を開始。「アビガン」を投与することで症状の改善を早めることを、統計学的有意差をもって確認したため、2020年10月、「アビガン」についてCOVID-19に係る効能・効果、用法・用量を追加する製造販売承認事項一部変更承認申請を行いました。

一方、世界での感染拡大が続く中、国内外からの提供要請に応えるため、増産体制の構築も進めています。2020年6月には、海外展開に向けてインド大手製薬企業及び世界的な医療物資・医薬品提供会社と提携しました。今後も「アビガン」の迅速な開発・供給体制をグローバルに構築し、COVID-19の感染拡大の抑止や流行の終息に貢献していきます。

  • *1 アビガン®錠:日本において、他の抗インフルエンザウイルス薬が無効または効果不十分な新型または再興型インフルエンザウイルス感染症が発生し、本剤を当該インフルエンザウイルスへの対策に使用すると国が判断した場合に、患者への投与が検討される医薬品として、2014年3月に承認を取得

※ 本ページは、サステナビリティレポートから一部抜粋したものを掲載しています。