CSR活動報告│環境│気候変動への対応(重点課題1)

「アスタリフト」でお客さまと取り組むCO2削減活動

(富士フイルムの活動)

「アスタリフト」は、気候変動対応として、「アスタリフト」のカーボン・オフセットを実施し、お客さまとともにCO2排出量削減に積極的に取り組んでいます。
対象製品をご購入いただくと1個につき、お客さまの日常生活から排出される1日分のCO2排出量(5kg-CO2)をオフセット(埋め合わせ)します。

当社のカーボン・オフセットによる2つの社会貢献

「アスタリフト ジェリー アクアリスタ」や「アスタリフト モイストローション」をご購入いただくと、2つの社会貢献につながります。

1. CO2削減に貢献ができます
2. 開発途上国の支援につながります

本取り組みによる売上の一部は、開発途上国における自家用太陽光発電システムの導入といったCO2削減プロジェクトに役立てられます。

カーボン・オフセットの対象製品

[写真]アシストソフト ジェリー アクアリスタ

アシストソフト ジェリー アクアリスタ

[写真]アスタリフト モイストローション

アスタリフト モイストローション

[ロゴ]COOL CHOICE

対象製品 : アスタリフト ジェリー アクアリスタ(40g本品、レフィル,60g本品、レフィル)、アスタリフト モイストローション
実施期間 : 2021年7月1日~2022年6月30日
使用される排出権 : オフセットに使うCO2排出権は、途上国のCO2削減プロジェクトへ支援することで得られたものです。
カーボン・オフセット実施者 : 富士フイルム株式会社

国民運動「COOL CHOICE」*1に賛同

アスタリフトは、CO2削減に繋がる製品・サービス・行動などを「選択」する国民運動「COOL CHOICE」に賛同しています。
お客さまとともに地球温暖化防止に貢献していきます。

  • *1「COOL CHOICE」とは、2030年度に温室効果ガスの排出量を2013年度比で26%削減するという目標達成のため、脱炭素社会づくりに貢献する製品への買換え・サービスの利用・ライフスタイルの選択など、地球温暖化対策に資する「賢い選択」をしていこうという取組のことです。

「アスタリフトでお客さまとともにカーボン・オフセット」の仕組み

開発途上国の支援にも貢献

カーボン・オフセットをすると、開発途上国の支援につながります。
カーボン・オフセットに使われるCO2排出権(京都クレジットCER*2 )は、途上国のクリーンエネルギー創出などの支援プロジェクトに出資することで、得られたものです。

支援先 :

ネパール:バイオガス支援プログラム

このプロジェクトは、ネパールの農村地域の家庭にバイオガス装置を普及させ、再生不可能な薪や化石燃料(灯油)など、従来使用されていた調理用燃料源を置き換えることにより、温室効果ガス(GHG)排出量を削減します。
農家で飼育している牛または水牛の糞をバイオガスプラントに供給し、嫌気性処理によってバイオガスを生成します。バイオガスを使う事で、薪炭材や灯油の燃焼時の温室効果ガスの削減だけでなく、屋内で炭を燃やして排出されるばい煙の吸入・暴露をなくすことができ、呼吸器疾患や眼感染症を減少させました。また、炭の原料となる森林伐採を抑制するだけでなく、家畜の糞の処理により衛生状態を改善しました。
その他、バイオガスバーナーの設置は、家庭の女性や子供の労働条件の改善に繋がり、節約された時間は新たな収入創出活動、社会・教育活動への参加など生産的な時間に当てられます。農家は家畜の糞尿を利用して、コストを掛けずに、有機肥料と調理に使う持続可能なバイオガスを得ることが出来ました。

  • *2 京都クレジット(CER) :Certified Emission Reductionsの略。京都議定書で規定した京都メカニズムCDMプロジェクト(先進国が途上国に支援することで実施されるCO2削減プロジェクト:クリーン開発メカニズム)により獲得する国連認証の排出権

カーボン・オフセットとは

日常生活で排出される温室効果ガスは、1日約5kgと言われています。地球温暖化防止のため、温室効果ガスを削減することが大切です。

日常生活や経済活動で避けることができないCO2排出の削減努力をし、それでも減らせなかった分のCO2排出量を、他の場所で削減したCO2排出削減量(クレジット=排出権)を活用し、埋め合わせ(オフセット)することを「カーボン・オフセット」といいます。
今回のカーボン・オフセットで使用される排出権(クレジット)は、地球温暖化対策として「京都議定書」で認められた手法の1つ「クリーン開発メカニズム(CDM)(*1)」によって創出されています。

カーボン・オフセットの概要

全般 取り組み名称 アスタリフト*3 購入によるカーボン・オフセット
~ご購入者様の日常生活に伴う1日分のCO2排出量をカーボン・オフセット~
実施者名 富士フイルム株式会社
取り組みの概要 指定期間内に、富士フイルムが販売する「アスタリフト ジェリー アクアリスタ」「アスタリフト モイストローション」を購入した消費者に対し、消費者当人の日常生活に係る1日分のCO2排出量(5kg-CO2)を削減するクレジットを付与することで、環境貢献を行う活動。
対象期間     2021年7月1日~2022年6月30日
オフセット主体 富士フイルムが販売する「アスタリフト ジェリー アクアリスタ」「アスタリフト モイストローション」を購入する消費者
排出量の
認識
対象取り組み内の温室効果ガス排出活動 「アスタリフト ジェリー アクアリスタ」および「アスタリフト モイストローション」製品1個購入あたり、消費者の日常生活に係る1日分のCO2排出量
算定対象範囲 製品の購入者の1日の家庭生活から排出されるCO2
対象となる主な排出源:暖房、冷房、給湯、キッチン、自家用乗用車、一般廃棄物、水道、照明、冷蔵庫、掃除機、テレビなどの家電
算定排出量 5.0kg-CO2/個あたり
埋め合わせ 算定排出量に対するオフセット比率 117%
クレジットの種類 京都クレジット(CER)
クレジットのプロジェクト名/無効化日・方法 ネパール:バイオガスプログラム(2015/3/10、2015/12/26無効化)
国の記録口座に移転
  • *3 対象製品:アスタリフト ジェリーアクアリスタ、および モイストローション

日常生活のCO2排出量削減の工夫について

家庭からのCO2排出量はどのくらい?

日常生活では、1日に一人当たり5kgのCO2を排出しています*4 
主にエアコン、照明、冷蔵庫などの家電の使用や自家用車、使用によるものです。

日常生活で排出される1日分のCO2排出量
用途別(一日当たり)
[図] 日常生活で排出される1日分のCO<sub>2</sub>排出量 用途別(一人当たり)

家庭でのCO2削減のポイント(1日のCO2削減量)*5

■ 節電で減らす

削減方法 終日で 節電量(wh) CO2削減量(g-CO2/日)
エアコン 室温を28℃に設定して使う(2℃上げて使う。) 2時間使う 260Wh 151
無理のない範囲でエアコンを消す 1時間消す 500Wh

290

省エネタイプに買い換えて使う 3時間使う 600Wh 347
冷蔵庫 設定を強→中へ変更する 11時間 88Wh 51
食品を詰め込まない 11時間 44Wh 25
扉を開ける時間をできるだけ減らす 11時間 11Wh 6
最新の省エネタイプに買い換える 11時間 385Wh 223
照明(2台) 照明をできるだけ消す 1時間消す 120Wh 69
白熱電球をLED電球に替えて使う 3時間使う 150Wh 87
蛍光灯電球をLED電球に替えて使う 3時間使う 45Wh 26
テレビ つけている時間を減らす 1時間減らす 300Wh 174
ブラウン管⇒LED液晶に買い換えて使う 1時間使う 130Wh 75
洗濯機 9時~20時の使用時間を減らす
(仕上げにだけ使用、朝8時までに使用を済ませる など)
1時間減らす 300Wh 174
衣類乾燥機 9時~20時の使用時間を減らす
(仕上げにだけ使用、朝8時までに使用を済ませる など)
1時間減らす 1100Wh 637
温水洗浄便座     座面保温をOFFにする 11時間消す 330Wh 191
パソコン つけている時間を減らす 1時間減らす 60Wh 35
プリンタ複合機 入れっぱなしだったコンセントを抜く 10時間抜く 103Wh 59
テレビゲーム 入れっぱなしだったコンセントを抜く 10時間抜く 169Wh 98
食器洗い乾燥器 使用時間を減らす
(ふきんで拭いて乾燥をやめる など)
1時間減らす 550Wh 318
炊飯器 早炊きモードで炊飯時間を減らす 1時間減らす 90Wh 52
保温を止める 2時間とめる 50Wh 29

 

■ その他のエネルギー削減で減らす

削減方法     詳細 CO2削減量
(g-CO2/日)
ガス・または電気・水道 ガスコンロの炎は鍋底からはみ出さないようにする ガスの節約 17
シャワーの使用時間を1日1分短くする ガスと水道の節約 74
入浴は間隔をあけずに入る 追いだきをしない(1日1回) 83
車の運転 停止中はエンジンを止める ガソリン1.4L/月節約 106
発進時ふんわりアクセル「エコスタート」を実践する ガソリン4.2L/月節約 320
買い物には公共交通を利用し、自家用車の使用を避ける(2km/日徒歩にする) ガソリン2.2L/月節約 73

 

■ ライフスタイルを見直して減らす

みんなで一緒に 内容 目標回数
(回/月)
節電量(Wh) CO2削減量(g-CO2
TV鑑賞 リビングのテレビ1台をみんなで鑑賞 5 177Wh 102
食事 夕飯または朝食をみんなで一緒に 15 115Wh 67
旅行 日帰り旅行で12時間節電 1 224Wh 130

 

  • *4 国立環境研究所2018年データ「日本の家庭における一人あたりのCO2排出量」より算定。
  • *5 節電効果はさまざまな仮定をおいた目安値です。また、機器の性能によっても変わる場合があります。以下を参考にして、当社で試算した値です。
  • 地球温暖化防止推進センター家庭部門の動向と対策
  • 家庭の省エネ大辞典(一般財団法人省エネルギーセンター)
  • 家庭のCO2削減ハンドブック(戸田市)