夢はアメリカツアーでのメジャー優勝。
プレーで誰かを「笑顔」にしたい。
- My アスピレーション(志)
- やればできる
恵まれたゴルフ環境の中、
気づけばクラブを握っていた
父がゴルフショップを経営していたこともあり、すぐにボールを打てる環境で育ちました。きちんと始めたのは6歳ですが、それ以前から触れる機会は多く、幼心にもすごく楽しかったですね。最初は少し母に教えてもらいながらでしたが、基本的には自由に打たせてくれたので、それが楽しさに繋がったのかもしれません。
試合に初めて出たのは小学1年生の頃です。18ホールを回るのは初めてということもあり、体力的にきつく、とても疲れたのを覚えています。スコアも確か120くらいだったと思います。ただ不思議と嫌にはならなくて。友達と遊びたいと思った時期もあるけれど、ゴルフを辞めたいと思ったことは今に至るまで一度もありません。
「プロになりたい」と伝えたら、
両親は応援してくれた
プロゴルファーという職業を意識したのは高校生になってから。小学生の頃はテレビのゴルフ中継を見ながら、ぼんやりと“いつかはなりたいな”くらいは思っていましたが、絶対になる! といった強い思いはありませんでした。それよりも次の大会で優勝したい!という、身近な目標に対する気持ちが強かったですね。
当時テレビで観て憧れていたのはイ・ボミさん。強かったのもそうですが、ギャラリーの方に対していつも優しい笑顔を向けていて。それがとても素敵で印象に残っています。
プロになると決めたのは、高校3年生の時。それまでもゴルフを応援してくれていましたが、私が決心するまで何も言わずに見守ってくれていた両親には感謝しています。

同期が次々と優勝する姿にパワーをもらった
プロテストはこれまで出てきた大会とは雰囲気が全く異なりましたね。緊張感もすごくて、早く4日間が終わってほしいと思っていました。ただ、同じようにプロを目指す同級生はみんな仲が良いので、「みんなで頑張ろう!」という感じで臨みました。
いざプロになっても、そこは変わらないですね。ライバルという感じではなく、お互いに刺激し合って上を目指そう、という雰囲気なんです。だから、同級生がプロ1年目からメジャーで優勝を飾る姿を見ても、焦りや悔しい気持ちはなくて。自分にはまだまだ実力が足りないんだ、と逆に頑張るパワーをもらったような感じでした。
「いつかは勝てる」
——強い気持ちが初優勝を引き寄せた
2024年シーズン当初に掲げていた目標は「初優勝」と「複数回優勝」でした。でもまさか、それを達成できただけでなく、賞金女王にまでなれたのは、自分がいちばん驚いています。振り返ってもすごくいい経験ができた1年でした。
特に初優勝の前、いくつかの試合で最終日をトップで迎えたのに逆転を許してしまうことがあって。優勝するというのは本当に難しいんだ、と感じた瞬間はありました。でも何かを変えるとかではなく、いつかは勝てるはず、と淡々と試合に臨んでいたのがよかったのかもしれません。My アスピレーションでもある「やればできる」をいつも信じているので。
環境の異なるアメリカツアーでも
自分の「武器」を増やしたい
アメリカツアー参戦を決めたのは、USLPGAとの共催である『TOTO ジャパンクラシック』に勝って、アメリカツアーのシード権を獲得できたことが大きかったです。ただ、環境が大きく変わるので、そう簡単には勝てないと覚悟していました。だから出場5試合目で優勝できたのは、本当にラッキー。たくさんの運が味方してくれて、結果に繋がったと思っています。
でも優勝を重ねるには、まだまだ足りない部分があると感じていて。ドライバーの飛距離は武器ではありますが、アメリカでは私より飛ぶ選手がたくさんいます。体の作りも違うので、そこで張り合うのではなく、ショートゲームを磨くなど全体のスキルを上げることが今後の課題です。そしてメジャーで優勝すること。これもアスピレーションのひとつですね。

たくさんの人を「笑顔」にできる
プロゴルファーを目指して
ゴルフは18ホール、3〜4日間で行われる競技なので、いろんなことが起こります。だから、プレー中はバーディを取ってもボギーを打っても出来るだけ平常心でいることを心掛けています。もともとマイペースな性格で、試合中もあまり喜怒哀楽が顔に出ないタイプ。ただ、自分が活躍することで家族や応援してくださる方々、未来のプロゴルファーである子供たちが笑顔になってくれるなら、私も嬉しい。プレーで誰かを笑顔にできるゴルファーになることは目標のひとつです。
私にとって熊本はかけがえのない故郷
熊本は帰国したら真っ先に帰る場所。小さい頃から家族で訪れているお寿司屋さんがあって、そこでパワーチャージするのも恒例です。食べ物も美味しいし、景色も空気もきれいだし、人も優しい。地元の練習場で打っていると、「頑張らんね」と声を掛けてくださる方も多く、ゴルフ熱が高いのを感じます。アメリカに行って、改めて地元が熊本で良かったなと思いますね。帰ってくるだけで安心できるし、癒されます。
実家の隣町(熊本県 菊陽町)にある富士フイルムの生産拠点へ見学に伺ったこともあるんです。ちょうど敷地内の早咲きの桜が見頃を迎えていた時期で、とてもきれいで感動しました。スポンサー契約という形でサポートしていただくことになったのも、特別な縁を感じています。

- 休日の過ごし方
- ゴルフコースを一歩でたら、あまりゴルフのことは考えません。好きなアーティストの音楽を聴いたり、野球を観戦したり。アメリカに来てMLBを観るのが楽しみになりました。