サステナビリティの実現へ向けて確かな歩みを進めていきます。
富士フイルムグループは、グループパーパス「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」のもと、長期CSR計画「Sustainable Value Plan 2030(SVP2030)」に掲げる「環境」「健康」「生活」「働き方」の分野において、具体的な取り組みを積み重ねてきました。
環境分野では、神奈川事業場足柄サイトで高効率のコジェネレーション設備の稼働を開始したほか、オランダ工場に当社グループ初となる電気ボイラーを導入し再生可能エネルギー由来電力を活用しています。これは、脱炭素化が難しい燃料由来のCO₂削減に向けた取り組みの第一歩です。資源循環においてはフィリピンで複合機の再生機を製造する「Circular Manufacturing Center」の稼働をスタートさせました。また「PFASフリーネガ型ArF液浸レジスト」の開発では「第32回 半導体・オブ・ザ・イヤー 2026」の半導体用電子材料部門優秀賞を受賞しました。生物多様性の観点から、神奈川事業所足柄サイト・富士宮事業所の2拠点で保全活動を進めてきた森林や河川などの区域を対象に、環境省から「自然共生サイト」の認定を受け、両拠点にかかわるTNFDレポートを新たに発行しました。
健康分野では、インドからスタートした健診センター「NURA」が、ベトナム・タイへと展開を広げ、現在5か国でその活動を強化しています。小型の携帯型X線撮影装置の提供を通じた、新興国における結核検診の支援活動も推進しています。また、希少な資源である液体ヘリウムを使用しない超電導MRIシステムでは、第7回日本医療研究開発大賞で「経済産業大臣賞」を受賞しました。
生活分野では、本年2月に最先端半導体の量産化を目指すRapidus株式会社に50億円の出資を行いました。同社との連携を強化し次世代半導体向け材料の開発を加速させていきます。また、富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ株式会社の大分工場内に建設していたポストCMPクリーナー製造新棟を8月に稼働開始させました。これらの総合的な取り組みで、半導体産業の発展にコミットしていきます。
イメージング事業では、累計販売台数が1億台を超えたインスタントフォトシステムinstax™ “チェキ”が世界中の人々の日常に彩りをもたらすコミュニケーションツールとして、引き続き人気を博しています。当社は、これからも写真・映像文化の継承と発展に貢献し続けます。
働き方分野では、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を先導する企業として「DX銘柄」に選定されました。当社グループにおいてはDX推進を、お客さまの働く環境を支え、新たな価値を創造する重要なプロセスと位置づけています。また、トルコ・北米を中心に基幹システムの販売・導入支援事業を展開するETG Global Information Technology Services Inc.を買収しました。専門性の高いIT人材の育成基盤を持つ同社と当社の事業基盤を掛け合わせることで、お客さまの多様な働き方を支え、長期的なビジネス変革を牽引する力をさらに高めていきます。
サステナビリティの実現のためには、具体的な行動の積み重ねが重要です。今後もグループの従業員一人ひとりがアスピレーション(志)を抱き、ステークホルダーの皆さまとともに、持続可能な社会の実現へ向けて確かな歩みを進めてまいります。
2026年9月
取締役 執行役員 ESG推進部長
