サステナブル社会の実現に向けて挑戦を続ける。
富士フイルムグループは1934年の創業以来、写真分野のリーディングカンパニーであり続けるとともに、世の中のニーズの変化をとらえて自社の事業ポートフォリオを変化させ、常に新たな価値を社会に提供し続けて来ました。そして2024年1月、創立90周年を迎えます。
富士フイルムグループは、創立90周年の節目を超え、100年、そしてさらにその先も継続して社会課題の解決とサステナブル社会の実現に貢献していくことを目指し、さまざまな取り組みを進めています。脱炭素社会の実現に向け、2040年度までに自社が使用するエネルギー起因のCO2排出を実質的にゼロとすることを目指すとともに、2030年度までに製品ライフサイクルにおけるCO2排出量を2019年度比で50%削減することを目標に定めています。また、開発途上国を中心に世界的な社会課題となっている結核終息に向けて活動を拡大させるなど、「事業を通じて社会課題の解決に貢献する」という使命を果たすべく、事業活動を推進しています。
特に、人工知能(AI)などのデジタル技術を駆使して、社会やビジネスの仕組みを変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献する製品・サービスの創出に注力しています。革新的技術の向上および新しいビジネス価値創出を目指して、グループ全体で持続的なイノベーションの実現に取り組んでいます。
重点事業に位置付けているヘルスケアセグメントでは、アンメットメディカルニーズへの対応や医療サービスへのアクセス向上、疾病の早期発見を目指し、最先端の製品・サービスを提供しています。医療用診断分野では、最先端の画像処理技術やAI技術など独自の技術を核に、CT、MRI、X線診断装置、超音波、内視鏡などの幅広い製品ラインアップで新たな価値の創出に取り組んでいます。またバイオ医薬品の開発・製造受託(CDMO)では、高品質なバイオ医薬品の安定供給や、先進医療分野である遺伝子・細胞治療薬のプロセス開発・製造受託を推進しています。
当社は2022年度の売上高、営業利益、当社株主帰属当期純利益で過去最高を記録し、中期経営計画「VISION2023」で掲げた目標を1年前倒しで達成いたしました。富士フイルムグループはこれからも事業活動を通じて持続的な成長と企業価値の向上を図るとともに、社会の持続的発展に貢献することを目指していきます。
代表取締役社長・CEO 後藤 禎一
![[画像]出演動画](https://asset.fujifilm.com/holdings/files/2021-11/5bfef35055e9d960848d139d675f7ac0/pic_message_02.png)