取締役会の実効性に関する評価結果の概要
2019年4月5日
富士フイルムホールディングス株式会社
当社は、当社グループの持続的な成長と企業価値の継続的な向上、社会の持続的発展への貢献のための基盤として、コーポレートガバナンスを経営上の重要な課題ととらえ、2015年10月にコーポレートガバナンス・ガイドライン(以下「ガイドライン」といいます。)を制定・公表いたしました。また、2018年10月にはガイドラインの見直しを実施し、より実態に即した内容に改定しております。
ガイドラインにおいては、取締役会の役割・責務と経営の基本方針、戦略および重要な業務執行にかかる事項の決定ならびに業務執行の監督を規定したうえで、毎年取締役会の実効性を取締役会で分析・評価し、その結果の概要を開示することとしております。
このたび、2018年に開催された取締役会について実効性の評価を実施し、その結果がまとまりましたので、以下のとおりその概要を報告いたします。
- 実施内容
以下の要領でのアンケートおよびインタビューの実施による自己評価
【評価対象】 : 2018年1月から12月までに開催された取締役会(計13回)
【評価者】 : 全ての取締役および監査役(計14名)
【実施期間】 : 2019年1月から3月まで
【概要】 : 「取締役会の構成」・「審議の質の向上」・「審議の環境」・「取締役会による監督」に関する設問および自由記入によるアンケートの後、アンケートの集計結果を踏まえた個別インタビューを実施 - 分析および評価結果
当社は、取締役会の実効性の現状について、以下のとおり分析・評価します。
・当社取締役会は、社外取締役を1名増員したことにより、一層多様な見識・経験を有する取締役により構成されることになった。取締役会は、適正な規模を維持しつつ、効率的に審議を行い、重要な業務執行の監督についての責務・役割を適切に果たしている。
・社外役員は、取締役会の実効性維持のために十分に貢献している。
・会社による社外役員に対する議案の事前説明、事業説明会等は社外役員への情報提供の場として有効に機能し、取締役会における審議の質の向上に寄与している。今後は当社グループが持続的な成長を図る上で重要な人材戦略やIT戦略、環境に関する取り組み等についても、社外役員の理解を深め、さらなる貢献を得ることが期待される。 - 実効性向上に向けた取り組み
これまで充実させてきた社外役員に対する事業説明会に加えて、人材、IT、環境に関する取り組み等についての説明会を実施します。これにより当社グループの持続的成長のための経営戦略、経営課題等に対する社外役員の理解促進を図ることで、取締役会のさらなる審議の充実と実効性の向上に努めてまいります。
以 上