「緑の協力隊」は、富士フイルム労働組合が社会貢献活動の一環として毎年海外に派遣しているシンボリックな活動です。19年継続して中国に派遣してきましたが、今年度から活動地を変更し、ベトナムにて新たなスタートを切りました。ベトナム初派遣となる20次隊は、2017年7月30日~8月3日の日程で、ベトナム・カンザー地区に赴き植林活動を実施しました。隊員には富士フイルム、富山化学工業、富士フイルムエンジニアリング、富士フイルムオプティクス、富士フイルムテクノプロダクツ、富士フイルムテクノサービス、富士フイルム生協の従業員計30名が参加しました。
植林地であるカンザーはベトナムの国立公園に指定されており、作業に入る前には現地スタッフからカンザー地区の歴史やマングローブ林再生活動に関する事前講習会を受けた後、現場に赴き約300本のマングローブの幼苗の植え付けと、より定着率の高い苗木の植樹を行いました。炎天下での作業となりましたが、参加者同士で声をかけ合い、一丸となってプロジェクトをやり遂げ、作業終了後は達成感を得るとともに、富士フイルムグループで働く仲間としての一体感を高めました。
さらに活動後には、マングローブ再生活動の発端となったベトナム戦争にまつわる施設や資料の視察も実施し、当時の状況を学ぶとともに戦争の恐ろしさに改めて触れることで、本活動の目的を再認識する事ができました。
また、ホーチミンで行った懇親会には、ベトナムを管轄する現地法人である、FUJIFILM ASIA PACIFIC PTE. LTD. (FFAP)とFUJIFILM VIETNAM Co., Ltd.(FFVN)よりスタッフをお招きし、現地のビジネスや市場環境に関するお話をいただきました。ベトナムが急速に発展してきていることや、富士フイルムの事業展開がベトナムにおいても進んできていることを直に聴き、参加者も刺激を受けていた様子でした。
VOICE
再生医療研究所
山口 雄大
「緑の協力隊」への参加は今回が初めてで、夫婦で参加しました。「緑の協力隊」として初となるベトナムでの活動をスタートさせた第20次隊の隊長を務めさせて頂きました。特に大きなトラブルもなく、無事に活動を終えることができ、ほっとしています。
幅広い業種、世代の方が参加していること、ほとんど初対面の方が多かったにもかかわらず、みなさんとても親しみやすく、メンバー同士すぐ打ち解けられたので、このメンバーとともに活動し、ベトナムで少しでも社会貢献できたことは、普通の旅では味わえない素晴らしい経験となりました。
こうした活動をとおして、富士フイルムグループとして社会貢献ができるのはとてもよい取り組みだと思います。今後もこうした活動の輪が広がっていくことを期待しています。
ディスプレイ材料事業部
緒方 奈央
ボランティア活動に参加するのは初めてでしたが、ベトナムの歴史や植林の意義を事前に学ぶことで、“自分ごと”として活動に取り組むことができました。実際の活動をとおして、自分たちの活動がベトナムの緑化と、ベトナムに住む人々の環境改善に繋がることを実感し、非常に達成感を得ました。
年代や部署を越えて多くの富士フイルムグループメンバーと出会えたことも大きな収穫です。周囲にも強くおすすめしたいですし、次回も是非参加したいです!
開成支部 書記長
法月 祐太朗
活動拠点をベトナムに変更して1回目の派遣でしたが、参加者30名と、多くの方にご参加頂きました。中国の時とは異なりNPO法人がいないこともあって、初めての派遣地でトラブルが起きないか不安はありましたが、隊長はじめ隊員のみなさんの協力のおかげで無事にプロジェクトを完遂することができました。
緑化活動を通じた社会貢献はもとより、ベトナムの方々のエネルギーや文化、歴史を肌で感じ、普段の旅行では経験できないような刺激を受けることが出来ました。また、同じ富士フイルムグループで働いていながら、日頃関わることのないメンバー同士が本活動を通じて交流を深めることができ、嬉しく思います。
今回の経験や反省を活かして、次年度以降も「緑の協力隊」がより充実した活動となるようブラッシュアップしていきますので、ぜひ奮ってご参加頂きたいと思います。