2019年 「緑の協力隊 第22次隊」 リポート
富士フイルムの「緑の協力隊」がベトナムで、マングローブの森の健やかな再生と環境保全に貢献!
富士フイルム(FF)労働組合は社会貢献の一環として、緑化ボランティア活動「緑の協力隊」を実施しています。22年目を迎える今年は7月27日~8月1日、ベトナムでマングローブの植林活動を行いました。ベトナムでの開催は今回で3回目。FF、富士フイルムビジネスエキスパート、富士フイルムメディカル、富士フイルムテクノプロダクツ、富士フイルムテクノサービスから14名が参加しました。
植林活動を行ったのは、ホーチミン中心部から車で2時間ほど南に下ったカンザー国立公園です。ここは、マングローブ林が広がり、多様な生物がすむ自然豊かな地でしたが、ベトナム戦争で米軍が散布した枯れ葉剤によって大きなダメージを受け、4万ヘクタールものマングローブ林を消失。終戦後、国立公園に指定され、現地の人々や海外ボランティアの植林活動によって約75%は回復しましたが、生態系の回復および維持のために今なお植林活動が必要とされています。
参加者は、戦争証跡博物館を見学してベトナム戦争の歴史を学んだ後、カンザー国立公園に移動。FUJIFILM VIETNAM Co., Ltd.(FFVN)の4名も加わって、マングローブの幼苗400本の植え付けと、より定着率の高い苗木350本の植樹を行いました。気温30℃以上の中、汗と泥と戦いながらの作業でしたが、参加者は声をかけ合いながら植林をやり切りました。
VOICE
光学・電子映像商品開発センター
近藤 雅人さん
暑い中、泥にまみれての植林活動は短時間ながらもハードでしたが、非常に意義のある活動を皆で一致団結して行ったことに対して、とても充足感を得ることができました。
植林活動以外では、ホーチミン市内やマングローブ林の観光を楽しみ、ベトナムの日常や歴史文化の一端に触れることができ、ベトナムという国への興味関心がよりかき立てられました。また、普段は接点のない富士フイルムグループの仲間と交流できたことも非常に有意義でした。スタッフの方々のご尽力もあり、終始非常に和やかな雰囲気の中、過ごすことができました。
知財技術部(開成)
湯山 明恵さん
戦争証跡博物館などの市内観光や現地NPO法人の方のお話を通して、ベトナムの歴史的背景とカンザー地区のマングローブ林保護活動の必要性を自然と理解でき、植林作業の士気を高めることができました。また、昨年の21次隊が植えた苗がしっかり成長している様子から、マングローブの森の健やかな再生と環境保全に貢献できていることを実感することもできました。メンバーや天候など全てに恵まれた今回の22次隊に参加できて本当によかったです! そして、「緑の協力隊」について、ひとりでも多くの方が興味を持っていただければうれしいです。
東京支部
本多 周一さん
今回のベトナムへの「緑の協力隊」派遣は、昨年の活動内容が参加者から好評だったこともあり、昨年の内容をベースに企画、活動を行いました。
出発当日、台風の影響でフライトが遅れることが懸念されましたが、参加者の願いが届いたのか、台風の影響は特になく、スケジュールどおりに成田空港を飛び立つことができました。
緑化活動では、近藤隊長の掛け声のもと、FFVNメンバーを含め参加者全員で協力し合い、泥まみれになりながら予定本数を植えることができ、充実感・達成感のある活動となりました。また、植林活動だけでなく、新興国の中でも経済成長が著しいベトナムでその勢いを肌身で感じてもらえるよう、ホーチミン市内の観光などを織り交ぜ、参加者の知見を広げる活動も行いました。
私自身初めての参加でしたが、緑化活動をはじめ、参加者同士やFFVNメンバーとの交流、ベトナムの歴史を知る活動など、個人旅行では味わえない、一生忘れられない体験をすることができました。この活動を一人でも多くの方に体験していただきたいと思いますので、少しでも興味を持たれた方は来年ぜひ、奮ってご参加ください! 皆さまのご参加を心よりお待ちしています!
お問い合わせ
本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
富士フイルム労働組合 東京支部 書記長 本多 周一
TEL:03-6271-3089