富士フイルムグループは、2024年1月20日に創立90周年を迎えました。この長きにわたる歴史の中で、当社をご支援くださったすべてのステークホルダーの皆さまに心から感謝申し上げます。
当社は創立90周年の節目にあたり、グループパーパス「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」を制定しました。来る100周年も、その先の未来においても、富士フイルムグループが社会にイノベーティブな価値を提供し続けていくために、富士フイルムグループ一体となって取り組んでいきます。
また、事業活動を通じたグループパーパスの実現に向けて、中期経営計画「VISION2030」を策定しました。「VISION2030」では、2030年のあるべき姿を「収益性と資本効率を重視した経営により、富士フイルムグループの企業価値をさらに高め、世界TOP Tierの事業の集合体としてさまざまなステークホルダーの価値(笑顔)を生み出す企業」と定めました。その実現に向けて取り組むべき重点項目として、「成長投資と収益性重視」「資本効率の向上」「研究開発マネジメント」「投資リターンの確実な創出」を設定し、セグメントごとに適切な戦略を描くとともに、事業ポートフォリオマネジメントを強化していきます。
ESG課題に対しては、当社CSR計画「Sustainable Value Plan 2030」の実現に向けて、事業を通じた社会課題の解決と事業プロセスにおける環境・社会への配慮の両面から積極的に取り組んでいます。特に、環境への取り組みは重要であり、グローバルビジネスへの参加資格であると私は考えます。サステナブル社会の実現に向けて、「気候変動への対応」「生物多様性の保全」「製品・化学物質の安全確保」「資源循環の促進」の4分野の課題に、統合的に取り組んでいきます。
私たちの価値提供を通じてステークホルダーの皆さまに笑顔をもたらし、地球上が幸せな笑顔で何度も満たされるよう、富士フイルムグループの強みである技術と多様な人材が持つ力を結集し、これからも挑戦を続けてまいります。
代表取締役社長・CEO 後藤 禎一