富士フイルムグループは、「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」というグループパーパスを掲げています。2024年1月にこのグループパーパスを制定して以来、私はビジネスを展開している世界中の現場を回り、従業員と直接対話しながら、誰かを笑顔にするために一人ひとりが「これを成し遂げたい」というアスピレーションを持ち、それを行動につなげていくことが大切であると伝え続けてきました。
アスピレーションを仲間と共有し、行動に移していくことがイノベーションの起点になります。写真を祖業とする当社は、その技術・事業基盤を新たな分野にも展開して、ヘルスケア・エレクトロニクス・ビジネスイノベーション・イメージングという現在の事業ポートフォリオを形成してきました。事業を通じて社会やお客さまに笑顔を届け、届けた私たちも笑顔になる——そのような企業文化を、改めて我々のグループパーパスとして掲げ、今後も事業活動に邁進いたします。
現在、当社は社会の変化にアンテナを張り、富士フイルムグループの競争優位性を高めつつ収益性と資本効率を重視した経営を推進しています。
例えば、成長事業と位置付ける半導体材料事業では、AIやデジタルトランスフォーメーションの進展により半導体需要が拡大するなか、お客さまの半導体製造拠点近くでの生産に加え、その課題解決を近傍に常駐する技術者がサポートする体制をグローバルに構築し、ニーズに応えた材料開発と安定供給を実現しています。半導体製造の前工程のほぼ全域をカバーする豊富な製品ラインアップを強みに、お客さまとのタッチポイントを拡げ、成長を続ける後工程領域も強化してワンストップソリューションを提供するとともに、先端・次世代半導体向け新規材料の開発を加速していきます。これらの取り組みを通じて、半導体業界で最も信頼されるパートナーとしての地位を確かなものにしていきます。
こうした価値創出を支える鍵は、AIを変革のエンジンとして使いこなすことにあります。製品・サービスへのAI実装や日常業務での活用を富士フイルムグループ全体で加速し、これまでにない価値を創出し続けていきます。
富士フイルムグループは、「環境」「健康」「生活」「働き方」の分野で事業を通じて社会課題の解決に貢献するとともに、事業プロセスにおける環境・社会への配慮を重要課題として取り組みを推進しています。気候変動対応、資源循環の促進、生物多様性の保全などを通じて、環境課題の解決に真正面から取り組み、持続可能な社会の実現に向けて尽力していきます。
私のアスピレーションは「100年先の未来に有益なものを残す」ことです。富士フイルムグループの多様な人材の力と独自の技術力を結集し、笑顔あふれる未来を創るための挑戦を続けてまいります。
富士フイルムホールディングス株式会社
代表取締役社長・CEO 後藤 禎一
