富士フイルムホールディングス

AIを活用した医療製品・サービス事例

AI技術を活用し、医療現場を支援

肺がんの早期発見・治療を支援

[画像]ビューワ上で肺結節候補の検出結果を表示

ビューワ上で肺結節候補の検出結果を表示(左:画面全体イメージ、右:拡大イメージ)

X線画像やCT画像で肺部分に白っぽい影として映る肺結節*1は、肺がんなどに罹患している可能性を示します。肺がんは、悪性新生物(腫瘍)の中でも死亡数・死亡率が高く、早期の発見・治療にはその兆候を示す肺結節の早期発見が重要です。富士フイルムは、画像診断を行う医師の業務負荷の軽減やワークフローの効率化に寄与するため、胸部CT画像から肺結節の候補を自動検出する画像診断支援機能と、医師が確定した肺結節の性状を分析し、医師の所見文作成を支援する技術を、AI技術*2を活用して開発しました。

術後の体内遺残物の見落とし防止に貢献――手術用ガーゼの認識

[画像]腹部の術後X線画像から手術用ガーゼを認識しマーキングした画像

腹部の術後X線画像から手術用ガーゼを認識しマーキングした画像(イメージ)

外科手術後のガーゼ遺残は、合併症や感染などを引き起こす恐れがある重大な事故で、医療機関からは見落とし防止に役立つ技術が求められています。富士フイルムは、AI技術*2を用いて、X線画像に映った外科手術に使用する手術用ガーゼを認識してマーキングすることで、術後の患者体内のガーゼ遺残有無の確認を支援可能にしました。

コロナ肺炎の診断を支援

[画像]胸部CT画像

画面右上にCOVID-19肺炎の所見を含む可能性(確信度)を3段階で表示するほか、確信度の判定に寄与した領域を水色でマーキング。アキシャル(体を水平に切断)・コロナル(体を前後に切断)・サジタル(体を垂直に切断)の3断面および3Dでの表示が可能

医療機関では入院や救急搬送の受け入れ時に、患者のCOVID-19の感染有無を確認するため、PCR検査や抗原検査と併せて補完的に胸部CT検査を行うケースがあり、画像診断に携わる医療従事者の業務負荷軽減が課題となっています。富士フイルムは、胸部CT画像に対して、COVID-19肺炎の特徴的な画像所見が含まれる可能性(確信度)の表示や、確信度の判定に関わる領域のマーキング表示により医師の診断を支援する技術を、AI技術*2を活用して開発しました。

  • *1 3cm以下の大きさのものを指し、5mm以下の小さなものもある
  • *2 AI技術の一つであるディープラーニングを設計に用いた。導入後に自動的にシステムの性能や精度が変化することはない
  • *3 すべてのガーゼの認識を保証するものではなく、X線画像の目視を含めた総合的な最終確認が必要

Topics

画像診断支援AI技術の開発支援ツールを国立がん研究センターと共同開発

研究機関や医療機関による画像診断支援AI技術の研究開発を支援するため、富士フイルムは国立がん研究センターと「AI開発支援プラットフォーム」を共同開発しました(2021年4月発表)。プログラミングなどの高度な工学的知識がなくても、医師や研究者が画像診断支援のAI技術(ソフトウエア)を開発することができる研究基盤システムで、今後、二者共同で同プラットフォームの研究活用と有用性の検証を進め、富士フイルムが製品化を目指します。