CSR活動報告│環境

富士フイルムグループの各拠点における環境への取り組み

FUJIFILM Diosynth Biotechnologies

主な事業:バイオ医薬品の受託製造・販売、原薬製造

富士フイルムグループは、写真フィルム事業で培った生産や品質管理の技術を生かし、顧客の新薬創出のサポートに向けたバイオ医薬品のCDMO*2事業を推進しています。その中核となるFUJIFILM DiosynthBiotechnologies(FDB)は、高度な生産技術や最新設備を有し、幅広い顧客ニーズに対応しています。
また環境課題においても、各拠点の従業員が一体となって積極的に活動を展開し、富士フイルムグループの一員として、CSR計画「Sustainable Value Plan 2030(SVP2030)」の環境目標達成に向けて取り組んでいます。

  • *2 CDMO:Contract Development & Manufacturing Organizationの略。薬剤開発初期の細胞株開発から生産プロセス開発、安定性試験、治験薬の開発・製造、市販薬の製造までの幅広いサービスを製薬企業などに提供する

FUJIFILM Diosynth Biotechnologies U.S.A., Inc.(アメリカ、ノースカロライナ州)

FUJIFILM Diosynth Biotechnologies U.S.A., Incでは、高効率ボイラー設備への更新やLED照明への転換を進めています。今後は研究棟・製造棟の機器について高効率機器へ更新していくほか、テキサス州にて開発が進められている風力発電由来の再生可能エネルギークレジットの活用など、将来に向けたCO2排出削減施策も併せて検討しています。

富士フイルム富士宮事業場(静岡県富士宮市)

主な事業:X-レイフィルム、各種機能性フィルム(ディスプレイ用途ほか)、抗菌材料、プリント用支持体の製造

資源循環の取り組み

富士宮事業場の主力製品であるPETフィルム製品については、製品加工で発生する端部ロスの一部を回収し、原材料として再利用しています。また、品質上再利用できない端部ロスに関しても回収し、社外にてリペレット化、他用途に使用することでPETフィルム原材料の有効活用と廃棄物削減を推進しています。
さらなる回収・再利用率向上のために、2021年に向け、新たな回収技術の確立を目指しています。

FUJIFILM Manufacturing Shenzhen Corp.(中国、深圳市)

主な事業:レーザープリンター、複合機、消耗品の製造

1995年に設立したFUJIFILM Manufacturing Shenzhen Corp.は、「環境負荷の低減」を企業の社会的責任の一つとして掲げ、CO2排出の継続的削減、資源循環、有害な化学物質使用の低減などを意欲的に推進しています。

省エネ・CO2排出削減の取り組み

FUJIFILM Manufacturing Shenzhen Corp.では、太陽光パネルによる従業員寮への温水の供給やエネルギー管理センターによるリアルタイムでの電力使用量管理、夜間の省エネ巡視などを進めてきました。その結果CO2排出量は深圳市が定めた企業別削減目標を5年間連続達成したのみならず、企業別排出枠に対しても大幅に下回っています。

資源循環の取り組み

金属・プラスチック・紙といった資源ゴミの分別や、生活ゴミの焼却熱を活用した発電、水の循環利用、再生紙の二次利用およびペーパーレスなど、さまざまな3Rに対する取り組みを進めています。
これら継続的な取り組みの結果、FUJIFILM Manufacturing Shenzhen Corp.は2019年、中国国家の推奨標準規格で定められた「グリーン工場認定」を深圳市の日本企業で初めて取得しました。
このほかにも、「2019中国公益グリーン模範賞」等の受賞(2019年1月)や、国の認定機関からの要請により、プリンター機器業界のグリーン工場標準規格策定へ参画(2020年~)するなど、環境への取り組みに関して高い信頼と評価を得ています