富士フイルムホールディングスは、「労働安全は事業活動の原点である」という考えのもと、安全最優先で従業員の労働安全の確保に努め、安全衛生関連の諸法令の遵守を徹底しています。各社の重点課題と実績は、富士フイルムホールディングスESG委員会で報告・議論され、取締役会に報告されています。
富士フイルムホールディングスは、2020年度に安全の国際標準であるISO45001:2018の要求事項に準拠した労働安全衛生規程を制定し、海外を含む全拠点で運用を開始しました。規程の運用を通じて、グループ全体の安全管理体制や活動目標を明確化することで、労働安全におけるさらなるガバナンスの強化を図っています。
また富士フイルムグループ各社・各職場の特性に合わせたリスク低減活動として、次のような活動を行っています。
- 労使にて労働安全衛生委員会を設置し、定期的に安全衛生に関する労使協議
- 労働安全衛生担当を任命し、チェックリストに基づく職場巡視点検
- 新たな作業をするとき、作業方法を変更するときの、リスクアセスメントによる危険源の抽出と対策
- 化学物質を取り扱う作業における、化学物質のリスクアセスメントによる危険源の抽出と対策
- 一般的な労働安全衛生に加え、リスクアセスメントや化学物質を使用する従業員および委託先従業員への化学物質取り扱い教育
2024年7月、東京ミッドタウン本社にて、富士フイルムグループ2023年度「労働安全衛生表彰」の表彰式が行われ、海外からのオンライン参加を含め、受賞した13組織に社長より表彰状と盾が授与されました。「特別表彰」と「年度表彰」の2つの制度があり、「特別表彰」では全事業場およびグループ会社を対象に、従業員の参加率、成果および創意工夫の観点からグループ内の模範となる優れた安全活動に取り組んだ組織を表彰候補とし、富士フイルムグループの事業場および関係会社の5つ以上の労働安全衛生部門により合議された組織を表彰しています。「年度表彰」は生産や研究開発を行う事業場およびグループ会社を対象に、「休業災害ゼロを達成し、不休災害の発生率が社内基準以下である」という基準を満たし、質の高い安全活動により大きな成果を上げた組織を表彰する制度となっています。

2023年度「労働安全衛生表彰」で特別表彰を受賞した、アメリカのFUJIFILM Cellular Dynamics
医療用X線フィルムや各種機能性フィルムの研究開発・製造をおこなう富士フイルム富士宮事業場では、2022年5月に、日本化学工業協会が実施する「日化協 安全表彰」において安全優秀賞を受賞しました。

ISO9001・ISO14001・ISO27001・ISO45001(OHSAS18001)登録証の認証取得状況を紹介します。