CSR活動報告│働き方

【重点課題1】働きがいにつながる環境づくり

富士フイルムグループは、SVP2030「働き方」分野の2030年度目標において、「ビジネスに革新をもたらすソリューション・サービスの提供により、働く人の生産性向上と創造性発揮を支援する働き方を5,000万人に提供する」という新たなKPIを2021年度に設定しました。業務効率化に貢献するドキュメントハンドリング・ソフトウェア「DocuWorks」や、契約業務の迅速化というニーズにこたえる電子署名ソリューションなど、各種ソリューション・サービスの提供により、お客さまの業務プロセスの変革への貢献を目指します。

2023年3月にはITサービス企業MicroChannel Services Pty. Limitedを買収し、当社グループの新会社(以下MicroChannel社)としてスタートさせました。買収により基幹システムビジネスのグローバル展開を本格化させるとともに、MicroChannel社の豊富な経験を有するIT人材と高度な技術力を生かし、当社グループの既存事業とも連携するなど、お客さまへの価値提供を拡大していきます。

また当社は、自社の働き方改革をベースに、お客さまの働き方改革につながるソリューション・サービスを提供し、社会のイノベーション創出に貢献することを目指しています。今後も社内の様々な分野で、DXを活用した働き方改革の取り組みを積極的に実践していきます。

活動トピックス

3Dデータの徹底活用による開発・生産プロセス改革

従来、現場・現物の確認を基本としてきたモノ作りの場も、働き方改革の対象です。

スケジュールの遅延やコストの増加の要因となりがちな「工程の手戻り」を防ぐために、当社は、設計初期段階で品質を作りこむ、量産設計のフロントローディング*1に取り組んでいます。設計部門と生産部門が設計データを共有して連携することにより、社内での手戻りや取引先からの差し戻し件数が大幅に低減しました。また、3Dデータを活用して初期段階から高精度のコスト見積りを自動で行う仕組みも整え、コスト目標達成のための設計の手戻りも大きく減少させています。この仕組みは社外にも提供しており、モノ作りの現場での課題解決に繋がっています。

  • *1 フロントローディング: 製品開発プロセスの初期工程にリソースを投じ、後工程で行われていた作業を前倒して進めること

金型要件チェックツールの仕組みと取り組み

「金型要件チェックツール」では、設計の段階で3Dデータを元に金型設計・製造要件をチェックし、量産性を検証できる。

各事業会社の活動

「働き方」への貢献(富士フイルムビジネスイノベーション)

お客様に対する取り組み事例(富士フイルムビジネスイノベーション)

働き方分野におけるその他の重点課題