富士フイルムホールディングス

CSR活動報告│働き方

【重点課題1】働きがいにつながる環境づくり

富士フイルムグループは、SVP2030「働き方」分野の2030年度目標において、「ビジネスに革新をもたらすソリューション・サービスの提供により、働く人の生産性向上と創造性発揮を支援する働き方を5,000万人に提供する」という新たなKPIを2021年度に設定しました。業務効率化に貢献するドキュメントハンドリング・ソフトウェア「DocuWorks」や、契約業務の迅速化というニーズにこたえる電子署名ソリューションなど、各種ソリューション・サービスの提供により、お客さまの業務プロセスの変革への貢献を目指します。

2022年1月には富士フイルムビジネスイノベーションがHOYAのIT子会社を買収し、富士フイルムデジタルソリューションズとして事業活動を開始しました。新会社による基幹システムの販売・導入支援を含め、今後もお客さまのDX(デジタルトランスフォーメーション)に資するソリューション・サービスメニューを提供していきます。

また当社は、自社の働き方改革をベースに、お客さまの働き方改革につながるソリューション・サービスを提供し、社会のイノベーション創出に貢献することを目指しています。今後も社内の様々な分野で、DXを活用した働き方改革の取り組みを積極的に実践していきます。

電子署名による契約プロセスのデジタル化

当社は、契約書の作成・管理のデジタル化、契約業務の迅速化というニーズの高まりに応えて、電子署名ソリューションを提供し、お客さまの業務プロセスの変革に貢献しています。

富士フイルムグループとしても本ソリューションを導入することにより、契約締結に関する業務時間の大幅な削減となり、業務効率化に繋がりました。また、輸送費、印紙代の削減や、契約書紛失リスクの抑制などのコンプライアンス強化にも寄与しています。また、在宅勤務でも押印対応が可能なため、「押印業務のための出社」がなくなり、場所を選ばない働き方の実現に繋がっています。

個室型ワークスペース「CocoDesk」を活用したフレキシブルな働き方

[図]CocoDeskの外観と内部の例

CocoDeskの外観と内部の例

「CocoDesk」はビジネスパーソンが外出先や移動中のスキマ時間を活用し、密閉・密集・密接を避けながら安全・快適にデスクワークやWeb会議などのテレワークを行うことができる個人専用のワークスペースです。サービス開始以来、駅構内を中心に、オフィスビルエントランスや商業施設等に計100台設置しています。(2022年10月時点)

グループ会社である富士フイルムビジネスイノベーションジャパンの営業職をはじめとするお客さま接点の従業員も、一日の移動効率を踏まえて、「CocoDesk」を活用しています。営業やシステムエンジニアのフレキシブルな働き方については、同社の東京・豊洲センターオフィスが全国の拠点とバーチャルに繋がれている様子などを、お客さまにも見学いただいています。

3Dデータの徹底活用による開発・生産プロセス改革

従来、現場・現物の確認を基本としてきたモノ作りの場も、働き方改革の対象です。

スケジュールの遅延やコストの増加の要因となりがちな「工程の手戻り」を防ぐために、当社は、設計初期段階で品質を作りこむ、量産設計のフロントローディング*1に取り組んでいます。設計部門と生産部門が設計データを共有して連携することにより、社内での手戻りや取引先からの差し戻し件数が大幅に低減しました。また、3Dデータを活用して初期段階から高精度のコスト見積りを自動で行う仕組みも整え、コスト目標達成のための設計の手戻りも大きく減少させています。この仕組みは社外にも提供しており、モノ作りの現場での課題解決に繋がっています。

  • *1 フロントローディング: 製品開発プロセスの初期工程にリソースを投じ、後工程で行われていた作業を前倒して進めること
金型要件チェックツールの仕組みと取り組み
[図]金型要件チェックツールの仕組みと取り組み

ICTで進化する保守サービスのスタイル

[画像]ウェアラブル端末を装着し、技術スペシャリストからリモート支援を受けて作業を進めるCE

ウェアラブル端末を装着し、技術スペシャリストからリモート支援を受けて作業を進めるCE

複合機・プリンターを保守するカストマ―エンジニア(CE)は、リモートサービスで収集したビッグデータを活用して働き方を変革しています。具体的には、お客さま先にある機器の稼働状況を当社が毎日自動でリモート診断することで、CEによる定期的なお客さま訪問と、機器点検というこれまでの保守形式から、訪問が必要と診断された時に対応する形式に置き換えました。予め機器の詳細状況を把握し、必要な作業や部品を特定することで、保守作業の精度や効率が飛躍的に向上しています。

商業用プロダクションプリンターの領域では、保守に高度な技術と知識が求められるため、技術スペシャリストのノウハウを即時に共有する仕組みとして、全国でウェアラブル端末を活用しています。お客さま先で難易度の高い作業を実施する時に、現場に赴いたCEがバックオフィスの技術スペシャリストと機器の視覚情報や音声を共有することで、技術スペシャリスト自身が現場にいるかのような支援が可能になっています。その結果、高難度作業における保守時間が3割短縮でき、お客さまからも高い評価を得ています。

「働き方」への貢献(富士フイルムビジネスイノベーション)

お客様に対する取り組み事例(富士フイルムビジネスイノベーション)