クラウド型AI技術開発支援サービス SYNAPSE Creative Spaceとは、プログラミングなど専門知識がなくても画像診断支援AI技術開発の一連のプロセスを実行可能なサービスです。現在β版提供中であり、2024年度中の正式サービスインを予定しています。AI技術の進歩によって画像解析技術が大きく進化していく中で、これら技術の臨床現場での活用に向けて画像診断支援AI技術開発が進んでいます。医療現場の先生方が画像診断支援AI技術開発に取り組むには、大きく3つのハードルがあります。
- 高度な工学的知識が必要
- 高性能なサーバなど開発環境整備の負荷が高い
- アノテーション*1やプロジェクト推進・管理において医師の作業負荷が高い
SYNAPSE Creative Spaceは、画像診断支援AI技術開発を All in Oneでサポートするプラットフォームであり、AI開発のプロジェクト管理、アノテーションツール、学習エンジンを使用したAIモデル作成、AI実行などの機能を備えるサービスです。本サービスにより、上述の3つのハードルを解消し、医師主導のAI技術開発を支援し、医療AI技術開発の民主化を推進していきます。
SYNAPSE Creative Spaceの機能
1.プロジェクト管理
ダッシュボードによりアノテーションの進捗やAIの学習状況が一目でわかる
2.アノテーションツール
マニュアル不要の操作感、効率的かつ直観的に閲覧やアノテーションが可能
3.学習プラットフォーム
学習エンジンを使用してAIモデル作成を簡単に扱えるよう機械学習をツール化、AI開発に必要な情報を一元管理
4.AI実行
学習プラットフォームが生成するAIを柔軟に処理、実行
SYNAPSE Creative Spaceの利用の流れ
また、SYNAPSE Creative Space上で研究開発されたAIを富士フイルムグループのプラットフォームに搭載し臨床現場に届けることで、AIの社会実装を加速することを目指しています。医療機関や研究機関にとっては、研究~社会実装の道筋が明確になり、収益化も可能となります。このような、産学がwin-winとなる開発~社会実装のエコシステムの構築を目指していきます。