環境ラベルとは
環境ラベルとは、製品の環境側面について、製品や包装ラベル、技術報告、広告を通じて消費者に正確に伝達するものです。ISO(国際標準化機構)では環境ラベルを3つのタイプに分けて規格を制定しています。
すべての製品について、より高い「環境品質」の実現を目指すとともに、消費者の皆さまに的確な情報をお知らせするため、「環境ラベル」の活用とその公開を積極的に進めています。ここでは、当社が取得している「エコマーク」、「エコリーフ環境ラベル」、「カーボンフットプリント」や、「TypeII 自己宣言ラベル」の考え方についてご紹介します。
第三者認証機関が製品分類と判定基準を制定し、運営するものです。日本ではエコマークがこれにあたり、事業者の申請に応じて審査し、マーク使用を許可します。認証製品にはそのマークを貼付でき、環境保全を考える消費者による商品選択を促進できます。
エコマークはライフサイクル全体を考慮した環境保全型商品を対象として、(財)日本環境協会が認定した商品に表示するマークです。幅広い商品を対象に、商品類型ごとに認定基準を設定しています。ISO規格にのっとった日本唯一のタイプI環境ラベル制度です。エコマークの詳細については(財)日本環境協会のウェブサイトをご覧ください。
(財)日本環境協会 エコマーク事務局
製品やサービス、仕組みにおける環境品質を、事業者の自己宣言により市場にアピールするもので、第三者による判断は入りません。具体的には製品へのラベル貼付・取扱説明書・宣伝物、CSRレポートなどで紹介します。
富士フイルムグループは、2030年度をターゲットとしたCSR計画「サステナブルバリュープラン(SVP)2030」での、「製品・サービスによる社会での環境課題解決への貢献」を進めるにあたり、従来から実施している環境配慮設計の社内規則に、製品の環境価値を明確にし、優れた製品を環境配慮製品として認定する富士フイルムグループ「Green Value Products」認定制度を運用しています。
使用済み平版印刷用CTP版/PS版を、もう一度同じCTP版/PS版に戻す「PLATE to PLATE」アルミリサイクルシステムマークです。
「PLATE to PLATE」アルミリサイクルシステムに参画し、回収・リサイクルを推進することにより、資源の有効活用・地球環境の保全へ貢献していることを意味します。マークの使用は、このリサイクルシステムに参画・協力している会社・事業所が使用できます。
アルミニウムのクローズドループリサイクル(品質を落とさないリサイクル)を推進することで、省資源・省エネルギー・CO2削減など、循環型社会の形成と環境負荷削減に貢献することを目的としています。
製品の環境負荷を、ライフサイクルアセスメント(LCA)手法により、定量的データとして表示するものです。インターネット等で公開することで、消費者のグリーン購入・調達に活用していただくとともに、企業自らが定量的データを把握し、環境負荷低減のさらなる動機づけを目指すものです。
エコリーフ環境ラベルとは、ライフサイクルアセスメント(LCA)の手法を用いて、温暖化・酸性化、オゾン層の破壊、水質汚濁などの自然環境への負荷やエネルギー、鉱物などの資源の消費を、製品が生まれる時から最終廃棄・リサイクルにいたるまでの全ライフサイクルについて定量的に表示するもので、社団法人産業環境管理協会によって運営される認定制度です。ISOではISO14025「タイプIII環境ラベル」に属します。エコリーフ環境ラベルの詳細については(社)産業環境管理協会のウェブサイトをご覧ください。
「カーボンフットプリント」とは、直訳すると<炭素の足跡>で、商品・サービスの、(1)原材料調達から、(2)生産(3)流通・販売(4)使用(5)廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体で排出される温室効果ガスをCO2量に換算し、わかりやすく表示し、「見える化」したものです。
「カーボンフットプリント」の詳細については(社)産業環境管理協会の「カーボンフットプリントコミュニケーションプログラム(CFPプログラム)」ウェブサイトをご覧ください。
カーボンフットプリント