社会的背景・課題
産業・経済的発展によって都市化が進み、人々の生活がより便利で快適になった反面、ストレスや社会からの疎外などが問題化しています。特に急激な情報化は、新たな楽しみやサービスを生み出す一方で、不安やリスクも増加させました。また、今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴う世界的な活動自粛により、人と人とのFace to Faceの交流機会が減少し、コミュニケーションの質にも変化が生じています。健全で持続的な社会を実現するためには、誰もが安全・安心に生活できるインフラや環境整備とともに、心の支えや生きがいをもたらすコミュニケーションが重要となります。
Sustainable Value Plan 2030で目指すもの
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安全、安心な社会づくりへの貢献
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新たな感動・体験を社会に届ける写真・映像文化の継承・発展
心の豊かさ、人々のつながりへの貢献
富士フイルムグループの創業の原点といえる写真には、思い出をカタチに残すだけでなく、何気ない日常に彩りを与え、人生を豊かにし、時には感動をも与えられる力があると当社は信じています。写真のもつそうした力を見つめ直し、新たな製品・サービスを開発し社会に普及させることで、誰もが人々とのつながりをもち、心豊かな人生を送ることへ貢献していきます。また、写真フィルムから生まれた技術を生かし、社会にとって重要な情報や文化・歴史の保管・伝承、インフラが整備され、事故や犯罪が少ない安全な社会づくりに寄与していきます。
重点課題
1.安全、安心な社会づくりへの貢献
2030年目標
(1)ICT社会の発展に貢献する製品・サービスの技術開発と普及
(2)建造物の老朽化・不具合の検査効率化による社会インフラの安全性向上
現代社会において、人々の安全を脅かすリスクは多様化し、急激な情報化に伴うネット犯罪の増加や、増大するデジタルデータの管理、社会インフラの老朽化など、新たな問題が発生しています。富士フイルムグループは、変化する社会のリスクに対応し、被害を低減する新たな技術を開発・普及させることで、ビッグデータ時代のデジタルデータの安全な長期保存、情報セキュリティの向上、社会インフラ整備など、安全・安心な社会づくりに貢献します。
2.新たな感動・体験を社会に届ける写真・映像文化の継承・発展
心の豊かさ、人々のつながりへの貢献
2030年目標
感動を呼び起こす写真・映像の記録や、思い出をカタチにする写真製品で人生の豊かさや平和な暮らしに貢献
スマートフォンやSNSの普及により、写真は日常に欠かせないコミュニケーションツールとなり、人と双方向に想いを共有するツール、また自己表現のツールとしての重要性も増しています。富士フイルムグループは、写真のリーディングカンパニーとしてこれまで多くの「人」と「人」の心をつなぎ、人生を豊かにする写真の価値を発信し続けてきました。「撮る、残す、飾る、そして贈る」という写真の様々な楽しみ方を伝えていくために、これからも時代の変化に合わせた写真の可能性を追求し、写真・映像文化の発展と心豊かな社会の実現のために貢献していきます。