CSR活動報告

ベトナム社会主義共和国での取り組み

-世界での結核終息に向けた取り組み-

人口10万人当たりの罹患者数が200人に迫るなど、世界的にも高い感染状況にあるベトナム社会主義共和国(以下、ベトナム)。富士フイルムグループでは、医療アクセスが困難な地域を中心に結核検診の機会を提供しています。

ベトナムの基礎データ

  • 人口 : 約9,762万人
  • 面積 : 32万9,241km2
  • 首都 : ハノイ
  • * 外務省「ベトナム基礎データ」から引用。(2023年3月時点)

結核に関するデータ

ベトナムは、東南アジアの中でも結核罹患者が多い国であり、大きな社会課題となっています。

  • 年間罹患者数 : 約17万2,000人
  • 人口10万人当たりの罹患者数 : 176人
  • * 世界保健機関(WHO)「Tuberculosis profile: Viet Nam」から引用。(2023年3月時点)

特に離島や山間部のような遠隔地は、首都ハノイやホーチミンといった都市部に比べて医療アクセスが不十分であり、結核検診の機会が十分に提供されず、潜在的な罹患者が多いとされています。

富士フイルムグループの取り組み

Stop TB Partnershipと連携して結核検診を実施するIRD VNとFriends for International Tuberculosis Relief(FIT)は、僻地における医療アクセスの課題を以前から認識し、結核検診を推進してきました。しかし、山や海に隔てられ、交通インフラが乏しい遠隔地に大型のX線撮影装置を持ち込み、大規模な結核検診を行うことは容易ではありませんでした。

そこで両団体は、日本政府の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」に申請し、2020年に「遠隔地における結核のスクリーニングを効率的に実施するための携帯型X線装置供与事業」として採択されました。これに基づき、当社の現地法人FUJIFILM VIETNAM Co., Ltd.は、携帯型X線撮影装置とAI技術を用いて開発された診断支援ソフトウェアを導入。両団体は2022年2~4月に本装置を活用し、北部および中部3省の山間部や離島の村落などの住民約1万1,000人に対して結核検診を行い、その結果、陽性と診断された77人について、医療機関での治療につなげました。

当社装置は一人でも持ち運べるサイズ・重量のため、特に離島での検診時は小型船舶の定期便によるスムーズな搬入を実現しました。

携帯型であるため手軽に運搬可能

結核検診の受付の様子

X線撮影の様子

コロナ禍における検診の様子

当該地域の様子

NGO関係者のコメント

各国での取り組み