コンプライアンス&リスクマネジメント
コンプライアンスとリスクマネジメントの基本的な考え方
富士フイルムグループでは、コンプライアンスを「法律に違反しないということだけでなく、常識や倫理に照らして正しい行動を行うこと」と定義しています。また、従業員のコンプライアンス意識の欠如が会社にとってのリスクにつながるため、コンプライアンス推進とリスクマネジメントを表裏一体の活動と捉え、コンプライアンス意識を向上させるために、以下の4つのステップでPDCA(Plan-Do-Check-Act)を回す仕組みを取り入れています。

コンプライアンスとリスクマネジメント推進
推進体制
富士フイルムグループでは、富士フイルム、富士ゼロックスの両事業会社を中心に、国内外の関係会社と一体になってコンプライアンス・リスクマネジメント活動に取り組んでいます。重大なコンプライアンス・リスク事案については、富士フイルムホールディングス・ESG委員会において対応策を審議し、対応を進めています。
富士フイルムグループ コンプライアンス&リスクマネジメント 推進体制

コンプライアンス推進方針
企業活動の基本ポリシーとして「富士フイルムグループ 企業行動憲章・行動規範」を制定し、法令や社会倫理に則った活動の徹底を図るとともに、コンプライアンス宣言を通じて、事業活動においてコンプライアンスを優先することを富士フイルムグループ全従業員に周知徹底しています。
リスクマネジメント 推進方針
リスク発生の未然防止を図るため、富士フイルムグループの全社を対象に、グローバルベースで各社のリスク抽出とそれに対するアクションプランの策定を以下のプロセスで毎年実施しています。また、発生したリスク事案に対しても、各事業会社で所定の手続きに従いリスクマネジメントを実施し、重要な案件については富士フイルムホールディングス ESG委員会事務局に報告し、グループ全体としてリスクの低減を図っています。
リスクの抽出とアクションプラン策定のプロセス

コンプライアンスとリスクマネジメントの歩み
1997年からグループ各社における基盤の整備・強化を開始し、ホールディングス制移行後の2006年からは富士フイルムグループ一丸となって海外も含めた活動を強化してきました。
2019年度のトピック
従業員意識の啓発とモニタリング
- 「富士フイルムグループ 企業行動憲章・行動規範」改定版 配布(富士フイルムグループ)
- 「富士フイルムグループ 企業行動憲章・行動規範」改定版の従業員教育をグローバルで実施(富士フイルムグループ)
- 国内従業員向け「ハラスメント意識調査」を実施(富士フイルムグループ)
- 国内部門長・各拠点管理者・従業員を対象とした安全点検(防災意識啓発と対応状況確認)を実施(富士ゼロックスおよび関係会社)
- コンプライアンス意識改革活動(全部門長によるリスク抽出と本社によるモニタリング)を実施(富士ゼロックスおよび関係会社)
組織・体制・仕組みの構築
- ESG推進部を新に設立(経営企画部CSRグループから独立)(富士フイルムホールディングス)
- CSR委員会をESG委員会を改称(富士フイルムグループ)
- CSR推進部をESG推進部に改称(富士フイルム)
- 国内各組織からのリスク案件報告の仕組みをシステム化し(リスク案件報告システム)、運用開始(富士フイルムおよび関係会社)
憲章・規範・規程の整備
- 「富士フイルムグループ 企業行動憲章・行動規範」改定(富士フイルムグループ)