CSR活動報告

健康

ヘルスケアにおける予防・診断・治療プロセスを通じて健康的な社会を作る

アンメットメディカルニーズへの対応[重点課題1]
2030年目標 2023年度の主な活動 自己評価
再生医療、細胞治療を含めた新たな治療法の開発と普及
  • 伸長する細胞治療薬の開発・製造受託ニーズに対応するため米国2拠点に総額約2億ドルの設備投資を実施
  • 日本・アジアでバイオ医薬品の開発・製造受託サービスを販売する「富士フイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ・ジャパン」を設立
  • FUJIFILM Cellular Dynamics・Opsis Therapeuticsが、iPS細胞を用いた網膜疾患治療法の開発・商業化に関するライセンスをBlueRock Therapeuticsに供与
医療サービスへのアクセス向上[重点課題2]
2030年目標 2023年度の主な活動 自己評価
(1)ITを活用した医師や医療従事者の負担軽減
  • 日本医学放射線学会/順天堂大学と共同で、日本医用画像データベース(J-MID)向け次世代クラウド管理基盤構築
  • AI技術を用いて医師の読影業務の効率化を支援するAIプラットフォーム「SYNAPSE SAI viewer Ver2.3」提供開始
  • 低線量・高画質とAI技術によるワークフロー向上を実現した、デジタルマンモグラフィシステム「AMULET SOPHINITY」を発売
  • インドにおいてポータブルX線撮影装置を用いた結核診断普及実証調査を実施
  • エジプトの複数州で医療画像解析・診断のトレーニングを提供
  • 医療AI技術を活用した製品・サービスの展開:100か国(2023年度までの目標を達成)
(2)グローバルヘルスに貢献する感染症診断システムの開発・普及
(3)新興国への診断技術指導と健康習慣の普及
(4)医療AI技術を活用した製品・サービスを世界196のすべての国に導入することで、医療アクセスの向上を実現する
疾病の早期発見への貢献 [重点課題3]
2030年目標 2023年度の主な活動 自己評価

(1)検診センター「NURA」の開設
(目標)2026年度:30拠点
2030年度:100拠点

  • がん検診を主とした検診センター「NURA」開設:5拠点
    2023年度はインド ハイデラバードとモンゴル ウランバートルに開設
  • 検査ワークフローを効率化し、検査時間の削減に貢献するマルチスライスCTシステム「FCT iStream」を発売
(2)簡単に検査できる健診サービスの普及による疾病の早期発見
健康増進、美への貢献 [重点課題4]
2030年目標 2023年度の主な活動 自己評価
(1)健康寿命を延ばす取り組みの推進
  • 日本で初めて*1「軟骨成分をつくるはたらきをサポートし、関節軟骨を守るのを助ける」機能を表示した機能性表示食品「ヒザテクト」発売
  • 独自のナノ分散技術でワセリンを微細化し、肌への浸透性を高めた*2ハリ保湿成分を配合した「ASTALIFT ADVANCED LOTION」を発売
(2)輝く女性支援の推進
  • *1 消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」で確認
  • *2 「浸透」とは角質まで。「高めた」とは当社比
健康経営の推進 [重点課題5]
2030年目標 2023年度の主な活動 自己評価
従業員の活力を維持する健康経営の推進
  • 従業員向け検診施設「富士フイルムメディテラスよこはま」にて2023年6月から人間ドッグサービス、2024年1月からCT検査を開始
  • 「健康経営銘柄」に4年連続選定
  • 富士フイルムグループ国内従業員を対象に、健康経営eラーニング「更年期の理解とセルフケア、メンタルヘルスケア」を実施
  • 会社対抗ウォーキングイベント「歩活(あるかつ)甲子園」を健康保険組合、従業員組織と共催し、国内グループ会社35社(春)、37社(秋)が参加
今後の活動&目標

バイオCDMO事業・ライフサイエンス事業への設備投資を継続するとともに、最先端のバイオ医薬品の創出を支援する企業としてワンストップで価値を提供していきます。

メディカルシステム事業においては、医療ITを事業の中核に据え、医療画像情報システム(PACS)を基盤に、各製品群を連携させることで、今後も医療現場のニーズにこたえるさまざまな製品・サービスを開発・提供し、世界の医療の発展と、人々の健康の維持増進に貢献していきます。また医療格差の解消という課題に対しては、インドの健康診断サービス事業「NURA」や携帯型X線撮影装置を活用した結核検診など、当社独自のソリューションをとおして、その解決に貢献していきます。

さらに健康経営の推進においては、重点5領域(生活習慣病、喫煙、がん、メンタルヘルス、長時間労働)において設定したグループ共通のKPIと2025年度までの中期目標に向けて、グループ全体の従業員の健康維持増進への取り組みを加速させ、健康長寿社会の実現に貢献していきます。

各事業場の活動
労働安全衛生の取り組み(富士フイルム)
労働安全・健康保持増進(富士フイルムビジネスイノベーション)

【特集】 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への取り組み